ursus.xiIGPワインの手頃で美味いワインを見つけたました
IGP (地理的表示保護) ワインは、広めの地域を単位として、その土地で栽培されたぶどうを使用して醸造されたものを指す。そのため、比較的自由度が高く、価格が手頃な場合が多い。
一方、AOP (原産地呼称保護) ワインは、村・地区・畑などの特定の狭い範囲に限定され、ブドウ品種、栽培方法、収穫量、熟成方法が厳格に規定されている。そのため、一般的にはAOPワインの方がIGPワインよりも品質が高いと言われている。
基本情報
| 生産者 | Domaine Gayda ドメーヌ・ガイダ |
| 産地 | フランス>ラングドック・ルーション |
| 地理的表示 | IGPペイドック |
| ビンテージ | 2020年 |
| ブドウ品種 | シラー 100% |
| アルコール度数 | 14.0% |
| タイプ/テイスト | 赤/辛口 |
| 参考価格 | 1,500円 |
| 備考 | — |


ドメーヌ・ガイダの設立は2003年と、比較的若い生産者である。
独自のアイデンティティや、市場の声を反映させたワインを作るため、
品種やブレンドの比率に厳格な制限があるAOPを選択せず、
あえてIGPワインを多くリリースしている。
公式ホームページの情報によると、自社畑は3箇所あり、
それぞれの土壌は砂岩、石灰岩、片麻岩 (粗粒の鉱物層が薄く積み重なった変成岩) と、
様々なテロワールが広がっている。
畑は全て有機、もしくは有機へと移行中である。
今後の動きが気になる生産者の一つだ。
テイスティング
1. 外観と香り
色は濃いガーネット。グラスの縁がほんの少しオレンジがかっている。
黒系果実を思わせる濃厚な香りに、ほのかにスパイシーなニュアンスが調和している。
樽熟成の影響は控えめで、全体のバランスを崩さない繊細さが感じられる。
2. 味わい
果実味が前面に広がり、タンニンは柔らかく滑らかな印象。
酸味は爽やかで心地よく、アルコール度数の高さによる豊かなボリューム感と
丸みが全体を包み込むような味わいを演出している。
3. 総評
バランスに優れた仕上がりで、親しみやすさとエレガンスを兼ね備えたワイン。
日常のシーンからカジュアルなペアリングまで、幅広い場面で楽しめる一本。




